マゴソスクールを支える会ホームページhttp://magoso.jp
マゴソTV(マゴソスクール映像) https://www.youtube.com/watch?v=Li-3eeJUDOc&index=1&list=PLC4821796126BE39E/
1食10円でごはんが食べられます。↑マゴソスクール支援の募金お願いしま~す。
募金先はhttp://africaze.ti-da.net/c136261.html
2012年05月30日
リリアン・オギラ大阪ツアー
ケニアマゴソスクールの先生 リリアン、オギラが来日!大阪のディープな世界を体験しました。
早川千晶さんのレポートです。

大阪散歩、本当に楽しかった~。大阪、面白すぎる!リリアンとオギラとの珍道中、見てください。
案内してくださった皆様、本当にありがとうございました!大阪がますます大好きになりました。
早川千晶さんのレポートです。

大阪散歩、本当に楽しかった~。大阪、面白すぎる!リリアンとオギラとの珍道中、見てください。
案内してくださった皆様、本当にありがとうございました!大阪がますます大好きになりました。




通天閣前で。 偶然毎日放送の取材を受けるオギラ先生。
新世界の取材に来てた毎日放送のカメラの前に自ら出て行って、マゴソのこと、語り始めてたし・・・(笑)
その他の大阪珍道中の写真はこちらで http://www.facebook.com/?sk=messages#!/media/set/?set=a.354740251252431.85032.100001493769577&type=1
富田林小学校を訪問しました。


まずは私の大好きな子どもたちにリリアンとオギラ先生に会いに来てもらいました。昨年はのなか悟空さん、その前の
年は山北紀彦さん・大西匡哉くん・近藤ヒロミさんにも来ていただいたので、子どもたちは準備万端、やる気まんまん。
一緒にケニアの歌を歌ったり、手拍子や足拍子をしたり、スワヒリ語を覚えたり。最後はみんなでステージにまで登って
踊りました。リリアンとオギラの人生話には、一同、しーんと静まりかえって真剣に話を聞いてくれました。
珍しいリリアンの編み込みの髪の毛を触ったり、黒い肌を「つるつるしてるね」と言って触ったり。大交流会のあとは、
子どもたちの授業風景を見学させていただきました。何を見ても感心することひとしきりのリリアンとオギラ。

「教室がすごく広くて明るいね」 「窓が大きくて換気が良くて気持ちいい」 「子どもひとりひとりにロッカーがあるのがステキ。
マゴソでも作りたい」 「壁に貼ってあるいろいろなものがとても楽しくてステキ。先生方がとても工夫しているのがわかる」
「いろんな生き物を飼っていて子どもたちにとって楽しそう」 「先生方がエネルギッシュで素晴らしい」
「職員室が広くてうらやましい!」 「子どもたちがみんな元気に挨拶をして礼儀正しい」
こんな感想でした。マゴソに取り入れたいことがたくさんあり、すごく勉強になると言っていました。
「子どもは子ども、ケニアでも日本でもみんな同じね!みんなすごくかわいい!(リリアン談)」
見学のあとは教頭先生や先生方と、子どもたちを虐待から守るための取り組み、コミュニティや保護者の皆さんとの連携、同地域の小学校と中学校の連携などについて熱心な意見交換をしました。
とても有意義な小学校訪問でした。受け入れてくださった子どもたち、そして先生方、本当にありがとうございました!
小学校訪問その他の写真はこちら http://www.facebook.com/media/albums/?id=100001493769577#!/media/set/?set=a.352796674780122.84634.100001493769577&type=3
富田林市の中学校での講演会。中学1年生から3年生までの全校生徒にお話をさせていただきました。


リリアンとオギラが心を込めて丁寧にお話をしてくれました。リリアンは両親を失ってから道端で野菜を売ったり、
キベラの家の土壁を塗る仕事をしたりしながら、18人兄弟姉妹の長女として弟妹たちを育ててきた話。
はじめてもらった賃金が1日30円だったということ。どうしてマゴソスクールをはじめたのかということ。
オギラは、母親を亡くしたときまだ8歳で、一番下の弟はまだ生後6か月の赤ん坊だったこと。
貧困のどん底で弟妹を助けながら、学校に行くことを決してあきらめなかったこと。
高校の学費を払うお金がなくて進学できず、工事現場で日雇い労働をしながらも高校に行く夢を捨てず、
強く願い続けてその願いを話し続けたら、まわりに助けてくれる大人たちが出現したこと。高校生のときから
マゴソスクールでボランティアで教えはじめ、大人になったら必ず先生になって困難な状況にある子どもたちを
助けたいという夢を持ったこと。あきらめなければ夢は絶対にかなうという力強いメッセージ。

とても印象的だったエピソードは、リリアンがマゴソの子どもたちのバックグラウンドを話してくれた中の、リリアンが助けた
13歳の女の子の話。彼女は10歳で親を亡くし、キベラに子守りとして働かされに連れてこられた。その家の主人がその後、
職を失い、無職でストレスがたまっていいたその男に彼女は踏みにじられ、誰にも言えずにひとりで苦しみ続けた。
ところがあるとき彼女は近所ののウワサで、リリアンがそんな子どもたちを助けているという話を聞き、
勇気を出して自分のことをリリアンに打ち明け、助けを求めにきた。
リリアンは彼女をその家から救い出し、今では彼女は高校生を卒業し、専門学校に進学しようとしているというお話しでした。
リリアンの強いメッセージは、こうでした。「彼女は私を信頼して、心を開き、誰にも言えないことをすべて打ち明けてくれた。だから私は彼女を助けることができた。問題を抱えている人は、そのことをまわりの人に話してください。
この人なら信頼できるという大人やお友達に、話してください。あきらめなければ必ずどこかに救いはある。
そして勇気を出せば、自分の人生を変えることは必ずできる。つらいこと、苦しいことは、周りの人と分かち合ってください。
生きることを決してあきらめないでください」
生徒さんたちはしーんと静まりかえって、真剣にお話を聞いてくれました。
講演のあとは、生徒さんたちと昼食をいただきました。
「学校の中にいじめをなくそう」という活動をしている中2と中3のグループです。
放課後には、この中学校の卒業生の高校生たちに地域を案内してもらい、最後は中学校でクラブ活動の見学をしました。
この中学校には、卒業した高校生たちも何かと相談に来ていて、地域の小学校との連携も強く、本当に素晴らしい中学校だと訪問するたびに思います。先生方の努力も本当に素晴らしいです。リリアンとオギラにとっても、強いインパクトがあったようでした。皆さん本当にありがとうございました。
富田林の以前のレポート(冨田林のことがわかります) http://africaze.ti-da.net/e3392663.html
大阪府富田林市の人権文化センターで週2回行われている「富田林識字学級」訪問しました。

ここでは、これまでの人生の様々な事情で学校に行くことができなかったけれど、字が書きたい、読めるようになりたいという熱心な願いを持つ40代から80代の方々が学んでいらっしゃいます。教えている先生方は、これまで教師として働いてこられ、定年退職をされたあとでボランティアで教えている先生方です。
この識字学級にはとても感動しました。最高年齢者である吉田一子さん(今年87歳)から詳しくお話を聞かせていただき、リリアンとオギラも非常に感銘を受けたようでした。

子どもの頃になぜ学校に行けなかったかという事情や、子どもの頃の生活状況、なぜ学びたいと思ったのか、文字が書けるようになってどう人生が変わったかなどのお話を、とても優しい語り口でお話ししてくださいました。一子さんは、64歳ではじめて文字を学びはじめたそうです。リリアンは一子さんにとても感銘を受け、たくさん質問をしました。
「文字が書けるようになって、一番変わったことは何ですか」という質問に、一子さんは、
「人生が明るくなった」と答えられました。
富田林識字学級は、とても明るい生徒さんたちと先生方がわきあいあいと非常に楽しそうに勉強されていました。
また、人権文化センターの職員の皆様が、この地域の古い写真をたくさん見せてくださり、地域の生活状況の改善のためにどのように運動してこられたか、どんな歴史があったのか、ということを、丁寧にお話ししてくださいました。リリアンとオギラはとても興味を持ってその話に聞き入っていました。今後のキベラを考えていく上で、とても大切な学びの機会をいただいたと思います
識字学級の他の写真はこちらで http://www.facebook.com/media/albums/?id=100001493769577#!/media/set/?set=a.352830901443366.84641.100001493769577&type=3

釜ヶ崎・紙芝居劇団「むすび」の皆さんに会いに。。。
釜ヶ崎は、日本の高度経済成長を支えた、日雇い労働者たちが多数居住してきた街でした。
いわゆる「ドヤ」と呼ばれる木賃宿が軒を連ね、日本全国から数多くの労働者たちが集まってきた活気あふれる街でした。
バブルがはじけ、日本の経済は落ち込み、そのしわ寄せを真っ先に受けたのはこのような底辺の労働者たちでした。
日本の高度経済成長を支えた労働者たちは、今では高齢になった上に、経済が落ち込んだ日本の社会からはじき出されました。一気にホームレスがこの地域に集中しました。
現在釜ヶ崎では、このような高齢の貧困者たちを支えるための活動を、様々な方々が活発に行っています。


今回、リリアンとオギラ先生の初来日にあたり、私が最初に彼らを連れて行きたい、出会ってもらいたいと強く願ったのは、私が以前から親しくお付き合いさせていただいてきた大阪府富田林市で部落解放運動や人権運動に携わっている人々、そして、この釜ヶ崎で生きている人々でした。
そこで、釜ヶ崎のおっちゃんたちの紙芝居劇団「むすび」さんに、ぜひリリアンとオギラ先生に紙芝居を見せていただけないかとお願いしたところ、快諾していただいたのです。
私は昨年12月にはじめてこの「むすび」の紙芝居を見せていただき、とてもとても楽しく、面白く、大笑いしながら、そして涙が止まりませんでした。笑いながら、あとからあとから涙が流れました。


むすび」の紙芝居、本当に素晴らしいのです。 演じているのは、釜ヶ崎在住のおっちゃんたちです。
80代や90代の高齢の方々もいらっしゃいます。もと炭鉱で働いてきた方や、サンドイッチマンをされていた方、
体を張って労働をしてきた方々です。ホームレス生活を経験してきた方もいます。
そのおっちゃんたちが、素晴らしい紙芝居を演じます。ストーリーを書いたのも、絵を描いたのも、みんな、
おっちゃんたちのひとりです。お芝居の途中で突然、民謡を歌ったりもします。
本当にイキイキと紙芝居を演じるおっちゃんたちの姿から、これまでの日本の歴史や、
おっちゃんたちの深い深い人生を感じて、なんとも言えない感動で心が震えます。
紙芝居劇「むすび」の皆さん、本当に温かく迎えていただき、素晴らしいお芝居を見せていただき、
ありがとうございました!皆さんのことが大好きです。とても楽しくて胸いっぱいでした。
釜ヶ崎・紙芝居劇団「むすび」のその他の写真はこちら http://www.facebook.com/media/albums/?id=100001493769577#!/media/set/?set=a.354553294604460.84976.100001493769577&type=3

おまけ 電車移動のとき、荷物が重いからって、頭に乗せて歩くリリアンでした(笑)。注目あびた~。

おちゃめなオギラ先生(笑)
いよいよ東京講演で最後です。東京の方是非見に行ってくださ~い!!6月2日、3日で~す!
http://www.maisha-raha.com/12ssTour.html
Posted by アマム at 22:18│Comments(0)
│全国ツアー