ケニア旅 儀式2日目 聖地巡礼

アマム

2018年04月06日 12:18

朝日がテントに差し込み日の出と共に起きた。
アフリカの太陽は大きくて、太陽礼拝しながら深呼吸する




昨夜見た夢はリアルだった。センゲーニャを踊るたくさんの人たち。
そして、白い衣装を着たおばあさんがどこかを見つめ立っていたのが印象的だった。そのときに楽器のない歌がずっと聞こえていた。

マテラ長老はみんな昨夜見た夢を聞き、それぞれにその意味やアドバイスをしてくれた。
私の夢を聞いたとき、それはリアルに正夢だと。
その白い衣装おばあさんはムガンガ(祈祷師)で来れるか心配していたが来れるかもしれない。
来るとしたら明日会えるかもだと。白い衣装があるのに驚いた。でもこっちの方を見ていないのが気になっていた。


この日は朝からカヤ(聖地)にみんなで行った。





村の生活は土壁に葉っぱの屋根でなんかほっとする風景だった。




「聖地ダガムラカヤ」 大西匡哉

儀式はカヤダガムラという聖地から始まった。
カヤというのは森の中にある聖地のことで、カヤ守りの長老たちによって代々守られて来た。
その地に住む民族の信仰の中心ともいえる場所だ。
聖なる樹々の根元にある祈りの場で、旱魃時の雨乞いの祈りや、開墾前の豊作祈願など大切な祈りの儀式が代々行なわれて来た。





こうしたカヤが海岸地方にいくつか点在している。
われわれは、カヤダガムラに足を踏み入れた初めての外国人となった。

聖なる樹々にも個性があり、雨乞いの祈りを捧げるための樹、病気の治癒を祈願する樹など、それぞれに役割が違うそうだ。
聖樹へと繋がる森の中の小道には、それぞれ第1の門、第2の門、第3の門が置かれていて、魔物の侵入を防いでいる。
どことなく日本の神社と似ている。一人ずつ順番に聖水で手足を清め、聖木に跪いて祈りを捧げた。
祈りの場に入るには掟もあり、前夜に異性と共に寝た者は入ることが許されず、そして帰るときは決して後ろを振り返ってはいけない。
(大西匡哉)




山を登って、踏んではいけない三つの門の石をよけて進むと、空に向かって広がる大きな樹が立っていた。
祈りをささげるための聖樹。ここにみんなで手をついて祈った。
この木に手をついたら、吸い寄せられるようにドクンッドクンッと心臓のように波打っているように感じて、すごく驚いた。生きてる!!
すごくパワーのある樹だった。私の大好きな樹だった。




祈り終わって空が美しくてずっと見上げていると、遠くから
鷹が2羽飛んできてこの樹の真上に輪を描いて何回も旋回した。

私の守護神は鷹のせいなのか祈っているとよく鷹が飛んでくる。キベラスラムで高台から眺めてるときも飛んできたのにはビックリした。

カナダのクリー族のティピの中で祈ったときも、上の小さい穴からも見えたし、
アイヌの聖地でも旋回した。沖縄ではサシバとお友達(笑)







そこから奥にもう一つの聖木があるので、ここからは裸足で山を登る。
聖木に着くと、長老が座って出迎えていた。
長老たちの前で聖水で手足顔を清めてもらいました。





奥の聖樹。ここでまた手をかけて祈る。精霊がたくさんいそうな森だった。
ここまで来させていただいて本当にありがとうございますと樹に感謝
カヤの長老たちがお祈りをして、マテラ長老が聖水でみんなを清めた。





このカヤを守る長老たちとマテラ長老。このカヤはこの長老しか入れない。
一緒に同行した地元の人たちも、みんな入らなかった。

長老から、きっと皆さんが来た事を歓迎する為に太陽が敬意をはらい雨が降るでしょう
と言われたら、カラカラの乾季だったのににわかに曇ってきた。






次にシングワイヤという聖地に向かう。
湧き水がある場所だった。湧き水が聖地になるのは沖縄と同じだと思った。




元々干上がっていた場所だったがある日猪が遊んでいると水がわき
それからは決して枯れる事のない湧き水となり、ドゥルマの先祖は
ここを発見し、この水で子孫を残すことができたという。
ここは今でもこの地域の大事な水源となっている。






その奥にある聖木へ、裸足で山を登る。奥に大きな樹がありそこでもまた手を当てて祈る。
ここでは自分の問題があれば言って解決を求めなさいと言われた。
そして振り返らないで山を下りる。







帰りに湧き水のところによってみんなでお祈りをしたときに
日本の祈りをできる人いませんか?と、言われ、私に促されたので
ドゥルマ民族を支えてくれたこの水に感謝の気持ちを込めて
私が作ったの水の琉歌をツラネで唱えました

森とぅ海結ぶ 天水ぬ道や 露ぬ玉繋なぢ 天に結しば

唱え終わると同時にぶわっとすごい風がこの湧き水の周りに巻き起こり森が揺れた
湧き水に気持ちが届いたようでうれしかった。不思議な出来事でした。







そして私たちは村にもどり、東の空から美しい満月があがってきました。
本当に明るい満月の光で、影ができるほど。
夕方からみんな集まってセンゲーニャが始まると言ってたけど、みんな道に迷ってなかなか来れない。
三線で歌って、と言われたので、儀式が始まる前座で満月見ながら歌いました。
月がきれいだったので 月ぬ美しゃを







私の大好きな浜千鳥、旅の唄なので沖縄に想いを馳せながら
宮古根、かいされ~、そして、ご先祖様もやってくるから最後はエイサーを
マテラ長老が太鼓で入ってくれて夢の共演が実現しました!!
マテラ長老と一緒にやれる日が来るなんてほんとに夢みたいでした。
カチャーシーをみんなで踊ってくれました。
気持ちの良い場所で儀式の前に歌わせてもらって本当に感無量でした。
空気が沖縄になって不思議な感じと言われました。

マテラ長老の弟のサイディが浜千鳥をとても気に入ってくれてうれしかった。
浜千鳥は途中5拍子になるから、センゲーニャに似てると。
私のCDをプレゼントしたらとても喜んでくれました。


そしてとっぷり夜が暮れてもセンゲーニャのご一行はたどり着けず、
そうこうしていると西の空が雷でピカピカ光りだしました。
乾季真っただ中なのに、珍しい!と地元の人たちもびっくり!
これは願いが届けられたに違いないと。。
そしてたどり着いたのは夜10時すぎてから、そこからすぐ始まるかと思い気や
休憩してて、ごはんを食べて、全然始まる気配がない。。。(笑)
そして、ようやく日付が変わるころにみんな立ち上がりだした。。。つづく



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