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2010年12月11日

マゴソ・ジュンバ近況報告

皆さん、こんにちは。 早川千晶です。

私が11月6日にケニアに帰って来てから、すぐにミヤザキケンスケさんの壁画プロジェクトのスタディツアー、そして、マゴソOBOGクラブとの交流スタディツアーが行われました。
それが3日前に終了したところです。
本当に楽しかった!!
素晴らしい交流を、皆さん本当にありがとうございました。
キベラの子どもたち、ジュンバの子どもたち、マゴソOBOGクラブたちにとっても、忘れられない思い出になったと思います。


マゴソ・ジュンバ近況報告



私からの報告がなかなか追いつかなくて申し訳ないのですが、
素晴らしい写真付きのレポートを、ミヤケンさんと石原輝君がそれぞれのブログに掲載してくださっていますので、ぜひそちらをごらんください。

ミヤザキケンスケさんのブログ

http://blog.livedoor.jp/miyazaking/


アマニ・ヤ・アフリカのブログ

http://blog.canpan.info/amaniyaafrica/


●ミヤケンさんの壁画プロジェクト「Paint It! Project」は本当に感動的でした。
スタディツアーの一日を使って、ジュンバ・ラ・ワトトの壁を子どもたちと一緒に描いてくださって、それからあとで、ツアーメンバーたちと共にマゴソスクールの新校舎の壁画の描き初め。
それからあと、ミヤケンさんは毎日ひとりでキベラに通い、約2週間かけて素晴らしい壁画を完成してくださいました。
そして、アートクラスもやってくれて、さらに、絵画コンテストと展覧会、そして表彰式まで! 
本当にこれには私も感激で、展覧会会場では驚きのあまり涙が出そうになってしまいました。
今回は、私からの要望で、できるだけ子どもたちに参加させてあげてほしい、子どもたちに絵を描くことの楽しさや、ひとつのことに一緒に取り組むやりがいや、自信をつけていくきっかけを作ってほしいと、ほんとに大変なお願いをしたのですが、優しいミヤケンさんはそれに笑顔でこたえてくれて、ご自分の作品の制作の時間を割いてまで、子どもたちを上手にリードしてくれて、素晴らしい機会を与えてくれました。
この取り組みが、子どもたちにどれだけの成長を与えてくれたかというと、言葉に尽くせません。
ミヤケンさん、そしてケニアには来れなかったけどミヤケンさんのプロジェクトを日本で支えてくださっていたスタッフの皆さん、ケニアまで足を運んでくれたスタツア参加者の皆さん、日本で応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
これからもぜひ、アートを通じての素晴らしい交流の機会を、楽しみにしています。

●アマニ・ヤ・アフリカの石原輝君にはお世話になりっぱなしで、頭があがりません。
昨年10月にケニア入りしてから、石原輝君はどれほどの力になってくれているかというと、言葉につくせません。
マゴソやジュンバで子どもたちに話してくれる輝君の言葉は、すごく深く響いていて、子どもたちの変化が目に見えて活性化しています。
最近のスタディツアーでは、ティカの松下照美さんの「モヨ・チルドレンセンター」のご活動、そしてアマニ・ヤ・アフリカの職業訓練校を訪問させていただいているのですが、これが本当に充実したプログラムで、とても楽しいです。
これをマゴソOBOGクラブたちにも経験させたい!と願い、このクリスマス休みに、ティカ遠足をしてきました。
キテンゲラにある荒川さんの「サイディア・フラハ」プロジェクトのほうにも、お邪魔させていただきました。
マゴソOBOGクラブは現在30名です。トニーやオビリなど、元ストリート出身で、今では高校生になっているメンバーもいます。
15歳~19歳の、思春期まっさかりの彼らにとって、真綿に水が沁み入るように、なんでもしみこんでいく吸収の時期です。
アフリカに根付いて活動されている皆さんのお話、そしてプロジェクトの見学は、彼らにとって大きな刺激となったようです。
これから先、大人になったときに、リリアンのように孤児や苦しんでいる子どもたちを助けることができる人間になりたい、そのような仕事につきたいと言い始めている子たちもいます。
また、世の中をよくしていくために、弁護士や、政治家、医者、教師になりたいと、様々な夢を彼らは語ります。
ミヤケンさんの絵画プロジェクトもそうですが、可能な限り、様々な世界に触れ、いろいろな経験をして、先駆者の方々のお話を聞ける機会を、これからもどんどん作っていきたいと思っています。
いつもお世話になっている松下照美さん、荒川勝巳さん、石原輝君と淳子さん、そしてスタッフの皆さん、本当にありがとうございます。
そして、アマニ・ハンディキャップグループの、マイナさん、エディスさんからも、OBOGたちは大きな刺激を受けました。
マイナさんのバオバブ制作、本当に面白かった!
これからも楽しく交流していって、輪を広げていけたらと願います。

●近況報告
マゴソスクール生徒数 399名
ジュンバ・ラ・ワトト生徒数 30名
マゴソOBOGクラブ生徒数 30名
マゴソスクールスタッフ 22名
ジュンバ・ラ・ワトトスタッフ 4名
ジュンバ・ラ・ワトト運営委員会 10名
マシモニ・ユースグループ 16名
このすべてがマゴソファミリーです。
そして、日本、アイルランド、イギリスからご支援くださっているたくさんのお友達も、みんな、マゴソファミリーの仲間たちです。

12月5日に、マゴソスクールでクリスマスパーティを行いました。
近所の皆さんや子どもたちの保護者の皆さん、
卒業生や退職された先生方、
そして日本からのたくさんのお友達も来てくださいました。
ケニアまで来れないけど、せめてものお祝いにと、カンパを送ってくださった方々もいらっしゃいました。
今年は、マゴソ12周年を祝う祝賀会でもありました。
みんな笑顔で、たくさんの音楽と歌と踊りと、夢あふれる壁画にかこまれた、本当にしあわせな一日でした。

私の娘まあやも息子のアマリを連れて、大学のお友達グループと共に来てくれました。
(お母さんがマゴソをはじめたとき、私は8歳でした。という言葉にはじまるスピーチが、嬉しかったです。)

ケニア人の大学生たちが来てくれたのですが、「いつもテレビのニュースでしか見たことのないキベラに、はじめて来ました。驚きました。私たちもできることをしていきたい。子どもたちにしあわせでいてほしい」とスピーチしてくれたことが、とても嬉しかったです。

やはり、まずは出会うことが本当に大切なんだとつくづく実感しました。
出会わなければ、わからない。
出会えば、お互い知りあうことができるし、そこから友情がはじまっていきます。

ダン校長、退院したばかりのオギラ教頭、そしてマゴソスクールの先生たちが、マゴソファミリーの一員であることを誇りに思っているとスピーチしてくれました。
そして、子どもたちにとってここはいつまでも、帰ってこれる場所になると、話してくれたこと。とても嬉しかったです。

ミリティーニ村から、バーバ・マテラ長老とバーティも来てくれました。
(アクロバットのベマテモも来るはずだったのですが、体調を崩してナイロビに出てくることができませんでした。)

歌や踊りの最後には、リリアンが仕掛けたサプライズ、
マゴソの先生たち全員が、マゴソの制服を着て登場!!
これには一同、大笑いで、特に子どもたちがゲラゲラ笑って喜んでいました。
私もはじめて、マゴソスクールの制服を着てしまいました!
小学3年生になった気分でした! 

●私が日本ツアーで留守していた2ヵ月間の間に、ほんとにいろいろなことがありました。
親が亡くなった子も、親が蒸発してしまった子もいました。
生後1か月の赤ちゃんも亡くなりました。その赤ちゃんのお姉ちゃんに当たるシェリルちゃん(5歳)を、マゴソで引き取りました。
リリアンが病気に倒れ、手術をしました。かなりの重症で、意識を失って病院に担ぎ込まれました。子どもたちは、泣きながら昼も夜も、ずっと祈り続けていたそうです。私たち日本ツアーのメンバーも、その知らせを日本ツアーの最中に聞き、小豆島で山の上にある神社に行き、祈祷をしていただきました。
おかげさまで、リリアンは復活しました。皆さん、お祈りをありがとうございました。
私が日本に出発前に、マラリア、腸チフス、それに伴う腎臓機能の低下で、集中治療室に長いこと入院しなければならなかったアミナちゃん(カテンべの妹)は、なんとか一命を取り留めました。
ですが彼女は、小児性糖尿病になってしまい、現在もまだ闘病中です。
その知らせを受け心配しながらも、カテンべは11月、受験をがんばりました。
いろいろなことが日々起こりますが、決して光を見失わず、希望を失わず、お互い支えあいながら、手を取り合ってこれからもがんばっていきたいと思います。

●KCPE全国統一試験の結果は、12月29日に発表されると思います。
皆さんどうか楽しみにしていてください。
今回の受験は、
カテンべ
エフィ(アフリカのソロ)
アピヨ(講演でお話した、虐待を受けて逃げてきた女の子)
ノラ(マゴソCDで、ユーモラスな声でソロを歌っている女の子)
など、皆さんにおなじみの子どもたちを含む、30名が受験しました。
そのうち、受験の最中に、父親を亡くした子どももいます。
みんなほんとにがんばりました。
彼らの人生が、これから先、希望に満ちているようにと祈ります。

これからもどうか、この子どもたちを応援してください。
よろしくお願いいたします。

早川千晶



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