マゴソスクールを支える会ホームページhttp://magoso.jp
マゴソTV(マゴソスクール映像) https://www.youtube.com/watch?v=Li-3eeJUDOc&index=1&list=PLC4821796126BE39E/
1食10円でごはんが食べられます。↑マゴソスクール支援の募金お願いしま~す。
募金先はhttp://africaze.ti-da.net/c136261.html
2014年12月20日
現場監督リリアン大忙し
新学期が1月7日から始まるから、それに間に合わせるように何とか火災で焼けた部分を直して、失った机や椅子も作り、ほとんど焼けてしまった教科書も購入し、そして安全を守るための石塀作りもしなければ。ということで、マゴソスクール大忙しです。ド迫力のリリアン現場監督。

マゴソスクールはキベラスラムの奥にあるので、車はそこまで入ることができないから、物資はすべて手で運ばねばなりません。石、砂、セメント、木材、トタン、すべての材料を長い距離、徒歩でかついでマゴソまで運びます。そのためには何人もの日雇い人夫を雇い、運ぶ途中で物品が失われていかないように要所要所に見張りもつけなければなりません。
そんな人件費もずいぶんとかかってしまうので、スラムの中で建設を行うのは、通常の建設よりもだいぶ割高になってしまいます。それでも、日雇い人夫や、大工さんたち、すべてスラムの人々を雇用しますので、みんなお仕事になって大喜びしてくれています。また追加で募金を振り込みしてくださる方々がいらっしゃって、大変助かっています。皆様本当にありがとうございます!心からお礼申し上げます。

リリアンは身分証明書もパスポートもこの火事で失ってしまい、銀行でお金をおろすことができないし、マゴソにはいま避難されている方々がたくさんいらっしゃって人の出入りが激しいので、お金や大切なものを保管しておくことができません。そんな不自由な中ですが、みんなで手分けして力合わせてがんばっています。
何度も食料などを寄付してくださっているナイロビ在住の日本人の方々にも本当に感謝です!そのおかげで、ずっとお米が途切れることなく届いていて、本当に助かっています。皆様ありがとうございます!
石塀を作っている様子を、どうぞ写真でごらんください。あとは、いざというときの出入り口をたくさん作ることや、できるだけ窓をたくさん作ること、そして水タンクをできるだけたくさん設置して、あちこちに水場があるようにすることなど、これからいろいろアイディアを取り入れながら建設を進めていきます。経験から学びがありますね。

火災から15日目、焼けてしまったマゴソ図書室から復興の様子を眺めているリリアン。
キベラスラムはどんなボロボロの長屋でも賃貸住居で、必ず大家さんがいます。住民は1部屋単位で長屋の部屋を借りて家賃を払って生活しています。今回焼けた長屋は二階建ての長屋もあったのですが、大家さんがすぐに建て直す資金がないから、とりあえず出来るところまでやろうということで、すでに建設が始まってはいるけど、完成しても以前住んでいた人々がみんな戻ることは部屋数が足りなくてできないだろうということです。

建て直すときに、もっと安全性を確保するために、長屋と長屋の間にスペースを開けて欲しいというのがリリアンの要望だったのだけど、それぞれの大家さんはやはり自分たちの敷地のギリギリまで建てたいとのことで、結局はまたギッチリとギリギリまで詰まっている状態での建設になっています。
せめてマゴソだけは少しはスペースをあけて・・・と思っているのですが、何しろとんでもなく人口密度の高いスラムなので、なかなか難しいですね。

立て直している長屋はみんな、トタンで囲っている長屋ばかりになっていました。それが一番簡単で安いんでしょうね。トタンの照り返しでスラムの中は本当に暑くなります。ナイロビの普通の住宅街からスラムの中では、昼間の温度は5度くらい違うんじゃないかなと思うことがよくあります。

●キベラ火災から17日目(12月19日)
焼けた長屋の場所に、新しい長屋が続々と建設中です。だけど大家さんに資金がないからとても簡単な材料を使った小屋が次々と建設されていて、粗末な建材なのに無理やり二階建てにしている、そして、またあまりにもスペースをあけずにぎゅうぎゅう詰めにしていることが、見ているととても心配になってきます。やはり危険を避けるためには長屋と長屋の間にできるだけのスペースをあけたほうが良いはずですが、そのスペースをあける余裕が大家たちには無く、ギリギリのところまで建物を建てようとします。

こうして見ていると、本当につくづく、先日の火災の火がもっと広がるのを防いだのはマゴソだったのだということが実感されます。マゴソは中央が広場になっているから、そのスペースが火を食い止めてそれ以上スラムに火が広がるのを避けることができました。そうでなければ、きっともっともっと大惨事になっていたことでしょう。
そう思うと、マゴソの建設を、できる限りコミュニティの安全にも貢献できる形で、そして万が一のときの避難所として皆さんに使ってもらえるようにということを意識しての建て直しが良いと、あらためて思いました。
こうして新しく建つ長屋は、やはり家賃がだいぶ上がるそうで、今日は今後の生活の建て直しについて不安に思っているマゴソ生徒の保護者たちが集まり、相談に乗ったり話し合いをしたりしました。

家が全焼してしまったマゴソ卒業生で高校生のケリアちゃんは、実は高校の寮が今年の8月に放火にあい、二度の火事の恐怖を経験しました。高校の寮の放火のあと、それは多くの生徒たちに精神的ダメージを与え、今学期は成績がガタ落ちしてしまった生徒もいました。ケリアちゃんもそのひとりです。
彼女と面談したところ、火事の恐怖がどうしても脳裏から離れず、勉強していてもどうしても集中できないと言って、思わず涙をポロリとこぼしました。今回の家の全焼でも、高校の制服、靴、カバン、辞書、教科書など、すべて燃えてしまいました。父親はなく、日雇いで働いている母親は仕事を一日も休むことができません。家が全焼したあとも、毎日働き続けています。1月に本当に高校に戻れるのかと不安がっていましたが、母親とも話し合い、支援をして1月には必ず高校に戻れるようにしようねと励ましたら、やっと笑顔が出ていました。

マゴソスクールはキベラスラムの奥にあるので、車はそこまで入ることができないから、物資はすべて手で運ばねばなりません。石、砂、セメント、木材、トタン、すべての材料を長い距離、徒歩でかついでマゴソまで運びます。そのためには何人もの日雇い人夫を雇い、運ぶ途中で物品が失われていかないように要所要所に見張りもつけなければなりません。
そんな人件費もずいぶんとかかってしまうので、スラムの中で建設を行うのは、通常の建設よりもだいぶ割高になってしまいます。それでも、日雇い人夫や、大工さんたち、すべてスラムの人々を雇用しますので、みんなお仕事になって大喜びしてくれています。また追加で募金を振り込みしてくださる方々がいらっしゃって、大変助かっています。皆様本当にありがとうございます!心からお礼申し上げます。

リリアンは身分証明書もパスポートもこの火事で失ってしまい、銀行でお金をおろすことができないし、マゴソにはいま避難されている方々がたくさんいらっしゃって人の出入りが激しいので、お金や大切なものを保管しておくことができません。そんな不自由な中ですが、みんなで手分けして力合わせてがんばっています。
何度も食料などを寄付してくださっているナイロビ在住の日本人の方々にも本当に感謝です!そのおかげで、ずっとお米が途切れることなく届いていて、本当に助かっています。皆様ありがとうございます!
石塀を作っている様子を、どうぞ写真でごらんください。あとは、いざというときの出入り口をたくさん作ることや、できるだけ窓をたくさん作ること、そして水タンクをできるだけたくさん設置して、あちこちに水場があるようにすることなど、これからいろいろアイディアを取り入れながら建設を進めていきます。経験から学びがありますね。

火災から15日目、焼けてしまったマゴソ図書室から復興の様子を眺めているリリアン。
キベラスラムはどんなボロボロの長屋でも賃貸住居で、必ず大家さんがいます。住民は1部屋単位で長屋の部屋を借りて家賃を払って生活しています。今回焼けた長屋は二階建ての長屋もあったのですが、大家さんがすぐに建て直す資金がないから、とりあえず出来るところまでやろうということで、すでに建設が始まってはいるけど、完成しても以前住んでいた人々がみんな戻ることは部屋数が足りなくてできないだろうということです。

建て直すときに、もっと安全性を確保するために、長屋と長屋の間にスペースを開けて欲しいというのがリリアンの要望だったのだけど、それぞれの大家さんはやはり自分たちの敷地のギリギリまで建てたいとのことで、結局はまたギッチリとギリギリまで詰まっている状態での建設になっています。
せめてマゴソだけは少しはスペースをあけて・・・と思っているのですが、何しろとんでもなく人口密度の高いスラムなので、なかなか難しいですね。

立て直している長屋はみんな、トタンで囲っている長屋ばかりになっていました。それが一番簡単で安いんでしょうね。トタンの照り返しでスラムの中は本当に暑くなります。ナイロビの普通の住宅街からスラムの中では、昼間の温度は5度くらい違うんじゃないかなと思うことがよくあります。

●キベラ火災から17日目(12月19日)
焼けた長屋の場所に、新しい長屋が続々と建設中です。だけど大家さんに資金がないからとても簡単な材料を使った小屋が次々と建設されていて、粗末な建材なのに無理やり二階建てにしている、そして、またあまりにもスペースをあけずにぎゅうぎゅう詰めにしていることが、見ているととても心配になってきます。やはり危険を避けるためには長屋と長屋の間にできるだけのスペースをあけたほうが良いはずですが、そのスペースをあける余裕が大家たちには無く、ギリギリのところまで建物を建てようとします。

こうして見ていると、本当につくづく、先日の火災の火がもっと広がるのを防いだのはマゴソだったのだということが実感されます。マゴソは中央が広場になっているから、そのスペースが火を食い止めてそれ以上スラムに火が広がるのを避けることができました。そうでなければ、きっともっともっと大惨事になっていたことでしょう。
そう思うと、マゴソの建設を、できる限りコミュニティの安全にも貢献できる形で、そして万が一のときの避難所として皆さんに使ってもらえるようにということを意識しての建て直しが良いと、あらためて思いました。
こうして新しく建つ長屋は、やはり家賃がだいぶ上がるそうで、今日は今後の生活の建て直しについて不安に思っているマゴソ生徒の保護者たちが集まり、相談に乗ったり話し合いをしたりしました。

家が全焼してしまったマゴソ卒業生で高校生のケリアちゃんは、実は高校の寮が今年の8月に放火にあい、二度の火事の恐怖を経験しました。高校の寮の放火のあと、それは多くの生徒たちに精神的ダメージを与え、今学期は成績がガタ落ちしてしまった生徒もいました。ケリアちゃんもそのひとりです。
彼女と面談したところ、火事の恐怖がどうしても脳裏から離れず、勉強していてもどうしても集中できないと言って、思わず涙をポロリとこぼしました。今回の家の全焼でも、高校の制服、靴、カバン、辞書、教科書など、すべて燃えてしまいました。父親はなく、日雇いで働いている母親は仕事を一日も休むことができません。家が全焼したあとも、毎日働き続けています。1月に本当に高校に戻れるのかと不安がっていましたが、母親とも話し合い、支援をして1月には必ず高校に戻れるようにしようねと励ましたら、やっと笑顔が出ていました。