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2010年08月08日

千晶さんより近況報告です

皆さん、こんにちは。
ご無沙汰しています。
お元気ですか?
ナイロビは寒い毎日です。


千晶さんより近況報告です


6月29日に、春の日本ツアーおよびジャクソン日本講演ツアーを終えてケニアに帰ってきました。
日本各地でお世話になった皆様、イベントを作ってくださった皆様、イベントに来てくださった皆様、物販など様々なことを手伝ってくださった皆様、本当にありがとうございました。

この春のツアーは、たくさんの出会いと発見の旅でした。
前半の、近藤ヒロミさんと2人のポレポレツアーでは、じっくりとアットホームな場所をたくさん回ることができてとてもよかったです。
特に、東北、四国、沖縄、山口県がとても印象深かったです。
北は青森県の六ヶ所村まで行って、とても詳しく案内をしていただき、地元でがんばっていらっしゃる方々からお話をお聞かせいただきました。また近いうちに必ず行きたいです。
山口県でも、祝島を再訪できたことや、皆さんが埋め立ての阻止行動でがんばっていらっしゃる田ノ浦にも行くことができ、お話を聞かせていただきました。
祝島では、ちょうど枇杷が鈴なりの時期で、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。
四国では、息を呑むような厳しくも美しい自然、そして、あの四国という特別な場所にある真摯な祈りの渦に触れさせていただきました。
いろんな意味で衝撃を受けました。
今回の日本ツアーでは、簡単に語りつくせないような、とてもたくさんの学びや感動をいただきました。
そのあともずっといろいろ考えていたので、なかなか近況報告を書くことができませんでした。
日本各地で、新しい生き方を模索したり、大切な自然を守るために闘っていたり、何かを変えていくために挑戦している素晴らしい人々に出会いました。
ケニアでも、ここのところ急激な変化が起きていて、あれよあれよという間に、変化の渦に巻き込まれて村の暮らしも激動しています。
なすすべもなくその変化だけを目前にしていると、八方ふさがりな気分になってしまうこともあるわけですが、しっかりと見つめてたくさんの人々からの話を聞いてみると、グルグル巻きの迷路に光が差すような気がします。

こんなスピードで日本中や世界各地を回るのは、体力的にも気力的にも難しくなってくる年齢になってきたのですが(実は今日私は誕生日です!)、それでもまだ、もうちょっとがんばりたいと思います。
自分自身が知りたいし、出会いたいからなんだと思います。

ジャクソンの初来日、どういうことになるのかドキドキしていましたが、各地のイベントはおかげさまで大盛況で、本当にたくさんの人々に助けていただいたおかげだと感謝しています。
ジャクソンとの日本の旅は、私にとっても新しい発見の旅でした。
ジャクソンの視点で日本を見ていくと、今までに見えなかった新しいものが見えてきたりして、本当に楽しかったです。
そして最も嬉しかったのは、日本の皆さんが興味しんしんに、大手を広げての受け入れ態勢でお迎えしてくださったことです。
これもジャクソンと真紀さんの魅力によるものだと思うけれども、遠くケニアの奥地からやってきたマサイのジャクソンのことを、最初から深い好意と思いやりを持って各地で待っていてくれました。
話の詳細まで興味深く聞いてくださり、そして親しみを持って接してくださいました。それが本当に嬉しかったです。
各地でどこもとても温かく迎えてくれて、ジャクソンが慣れない日本でも不安なく過ごせるように細部にわたっての心配りをしてくださいました。
心から感謝しています。本当にありがとうございました。

ケニアに帰ってきてすぐに、ケニアでの日常がバタバタとはじまりました。
今回の春の日本ツアーではじめてお会いした人々が、すぐにケニアに来てくれたこともとても嬉しい出来事でした。
7月には、なんと、高尾山を体をはって守っているすごい活動家の坂田昌子さん(虔十の会(ケンジュウノカイ)~高尾山の自然を守る環境NGO~kenju.tamaliver.jp )がケニアに来てくださいました。
今年10月に名古屋で開催されるCOP10(生物多様性条約会議)にからめて、様々な取り組みを展開している坂田さん、超多忙なスケジュールをかいくぐって、ケニアに来てくださいました。
これは、この春のツアーで何回か坂田さんとイベントでご一緒させていただく機会があり、その際にケニアの話をしたら、坂田さんはその場でケニア行きを即決。
そしてすぐにケニアに来てくれたのでした。すばらしい行動力に脱帽です。
坂田さん、そして祝島関係の仲間たちがマゴソスクールを訪れてくれて、マゴソの子どもたちに、高尾山の話や、祝島の話をしてくれました。(カヤック隊のらんぼうがみんなを連れてきてくれました。)
子どもたちはみんな興味しんしんで、とても盛り上がった授業でした。高尾山が水でいっぱいの、命に満ちた山だという話。
祝島が、海の命と共に生きている島だという話。
坂田さんの話はとてもわかりやすくて面白く、雨と木々と大地の関係や、生物多様性ってどういうことなのかという話など、マゴソスクールの子どもたちにもとてもわかりやすく話してくれました。
そのお話のあとで、子どもたちが絵を描きました。生き生きとした絵をたくさん描いてくれました。
これらの絵は今後、COP10にからんだ企画で展示されていくのではないかと思うので、ぜひ皆さん、名古屋に見に行ってください。

この坂田さんが来てくれた日程と連続して、次には、障がい者・正吉さんがリーダーのチームがやってきました。
ケニア各地を一緒に旅をしました。
障がい者視点での旅で、ケニアの多くの障がいを持つ人々との交流や、障がいを持つ子どもたちの学校なども訪問しました。
正吉さん自身は重い障がいを抱えていますが、コンピューターを使って仕事をしています。その話を各地でしていったら、ケニアの子どもたちは本当にびっくり。子どもだけじゃなくて大人たちもびっくりで、すごく感銘を受けていました。
視覚障害者のフィリーさん、デビッドさんとも一緒に、ティカのジョイタウン障がい者セカンダリースクールを訪問。
このセカンダリースクールでとても驚いたのは、重い障がいを持つ生徒たちが9割がたなのですが、障がいのない生徒もわずかですがいます。
そして寄宿舎の学校なのですが、寄宿舎に、夜勤のスタッフはいないということなのです。夜勤の常駐スタッフを雇用する資金的な余裕が学校にはないということでした。
ところが、重い障がいを持つ生徒はかなり重度の障がい者なので、どうしているのかと聞いたら、生徒たち同士で助け合って暮らしているということでした。
車椅子の生徒もたくさんいるし、夜に寝返りを打たせてあげないといけない生徒もいるのですが、そのすべてを、生徒たち同士で助け合ってやっている。ということです。これには本当に衝撃を受けました。
生徒さんたちが大歓迎してくださり、寄宿舎も見学させていただきました。大部屋に二段ベッドがずらりとならんでいました。障がいを持つ生徒さんも、持たない生徒さんも、みんなで助け合って、シャワーを浴びたり掃除をしたりしていました。
この生徒さんたちが、いかにキラキラとした目をしていたことか。
みんな、正吉さんの話を目を輝かせて聞きました。
正吉さんはパソコンを使って仕事をし、車も自分で運転してどこにでも行く。アパートで自立してひとり暮らしをしながら、自分のお給料からケニアの子どもたちを支援してくれているんだという話をしたら、どよめきから歓声に、そして拍手があがりました。
正吉さんの存在は、彼らにどれほどの希望をもたらしたかというと言葉に尽くせません。
10月9日には、正吉さんが主催する名古屋でのイベントに出演させていただくので、皆さんぜひ来てください。

こうして旅をして、違う場所で生きる人々に出会うというのは、本当にすごい力をくれることだと思います。
お互い与え合い、学び合うことができます。
これからもケニアと日本で親密に出会っていきましょう!

さて、キベラのマゴソスクールのほうも忙しい毎日を過ごしています。音楽大会では今年もマゴソスクール大活躍。地区大会からナイロビ大会に9部門が出場して、6部門で上位入賞。6部門が全国大会進出の資格を得たのですが、今年はカカメガ大会で遠いので交通費や宿泊などの経費がかかりすぎてしまうので、1部門のみにしぼりました。
キシイの伝統曲での出場です。子どもたちと先生たち合わせて40名でカカメガに行きます。(8月6日にキベラを出発します。)
どうか応援してください!

夏休みの間に、ジュンバ・ラ・ワトトの改築工事、マゴソスクールのアートクラブや音楽室の充実、日本の高校生や大学生たちとマゴソOBOGクラブの交流など、こちらも大忙しです。
キベラのみんな、そしてミリティー二村のマテラファミリーやマサイのジャクソンファミリーも、みんなとても元気です。
今年はカテンベも受験なので、夏休みの間も受験勉強がんばっています。
「アフリカ」でソロを歌っているエフィちゃんや、講演のお話に何度も出てきているアピヨちゃんも、今年受験です。
今年の受験生は、マゴソスクールから28人、ジュンバ・ラ・ワトトから5人+カテンベと、なんと34人も受験です。

そして、もうすぐまた秋の日本ツアーがはじまります。
秋は、タイコの山北紀彦、大西匡哉、親指ピアノの近藤ヒロミ、そして私の、4人で日本を回ります。
これからまた各地のライブ情報をお知らせしていきます。
秋の日本で皆様にお会いできることを楽しみにしています。

いつもたくさんの応援をいただいて、心から感謝です。
ありがとうございます。
これからもどうかよろしくお願いいたします。

早川千晶



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Posted by アマム at 16:17│Comments(0)早川千晶
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