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2018年05月09日

ケニア旅 儀式3日目ご先祖供養

夜通しで続けられた唄と踊りでほとんど寝ずに朝を迎えました。

ケニア旅 儀式3日目ご先祖供養

ふらふらしながら、この日はドゥルマ民族の始まりの地、
マテラ長老の曾祖父グレートマサイのお墓がある場所に
太鼓をかかえながら、歩いて向かいました




ケニア旅 儀式3日目ご先祖供養
 (photo by Shinji Kobayashai)

野を越え丘を越え30分くらい歩いてようやく丘の上にたどり着いた。






ケニア旅 儀式3日目ご先祖供養
(photo by Shinji Kobayashi)

夜通し踊り疲れた上に歩いて来たのでみんな疲れてしばし休憩する







ケニア旅 儀式3日目ご先祖供養
 (photo by Shinji Kobayashi)

マテラ長老の曾祖父グレートマサイのお墓の場所を指刺す長老








ケニア旅 儀式3日目ご先祖供養
 (photo by Shinji Kobayashi)

初代マサイの曾孫にあたるマテラ師が、家族や子供たちと共に久しぶりにお墓を訪れ、
病気の治癒と家族の繁栄を祈願し、ヤギを捧げた。
みんなで押さえて一気に刃物で首を切る。
ドゥルマ民族は木に吊るして皮をはぎ、太鼓の皮に。肉は解体して煮込んだ。
なかなか大胆な屠殺だった。以前見たマサイ族の屠殺は聖なる葉の上で窒息死させて
血は飲むので血は一滴も出さずに首から出し容器に入れ綺麗に解体していた。
同じケニアでも民族によって全然違う文化なんだと感じた。言葉も全く違うし。






ケニア旅 儀式3日目ご先祖供養
 (photo by Shinji Kobayashi)

マサイ族のジャクソンが呼ばれた。マテラ長老が説明した。

マテラ長老はドゥルマ民族だが本名は「スワレ・マテラ・マサイ」。ファミリーネームがマサイと言う。

マサイというのは東アフリカでもっとも勇敢と言われている民族の名前だ。
ドゥルマ民族の間でマサイという名前がなぜ使われているのか???その理由がマテラ師の曾祖父さんにあった。

その昔、あるドゥルマ人が市場で牛を買って帰って来た。その牛はもともとマサイのもとから盗まれた牛で、その牛を取り戻すためにマサイの戦士たちがドゥルマの集落にやって来た。大抵の者はマサイを恐れて逃げ出してしまったが、一人だけ逃げ出さない者がいた。それがマテラ師の曾祖父さんだった。
(大西匡哉JIWEブログより)





ケニア旅 儀式3日目ご先祖供養
 (photo by Shinji Kobayashi)

当時のマサイの文化や社会システムは先進的なもので、曾祖父さんはマサイ文化に憧れていた。

そこで逃げるどころか、逆に食料や土地を提供してとても仲良くなり、マサイも彼のことが気に入って長くその地にとどまった。
そして、曾祖父さんとマサイの戦士は切っても切れない仲間の契りを交わし、曾祖父さんはマサイと呼ばれるようになったということだ。
勇敢で好奇心旺盛な一人の男の大胆な行動が、ドゥルマ民族の間でマサイという名前が使われる由来となったのだ。
(大西匡哉JIWEブログから)

そこに早川千晶さんに誘われ永松真紀さんと旦那であるマサイ族のジャクソン来ていたのは
偶然とはいえ、長い年月を経て、ドゥルマとマサイのここでの再会は、ご先祖様が呼んだに違いない。
マテラ長老とマサイのジャクソンの不思議なつながりにみんな胸が熱くなった。







ケニア旅 儀式3日目ご先祖供養
 (photo by Shinji Kobayashi)

そしてその地でセンゲーニャが始まった。
そのとたんに先祖さまが眠る大地がとても喜んでいるのが伝わってきて涙が止まらなかった。
子孫たちが一堂に集まって、大地を踏みしめセンゲーニャを踊っている。この日を待っていたと。





ケニア旅 儀式3日目ご先祖供養


大地と共に生きたドゥルマ民族の歴史やご先祖様との繋がりを感じながら大地を踏みしめ
踊るみんなの姿に、感極まって泣けて泣けてしょうがなかった。本当に素晴らしかった。
人は生きている人の中だけで生きてない。精霊やご先祖様と共に暮らしているのだ。






ケニア旅 儀式3日目ご先祖供養
 (photo by masaya Onisshi)

マテラに指名され、僕も太鼓を叩いた。すると、大地から歓喜の声が沸き上がるのが聴こえて来た。
そしてご先祖さまとがっちり握手をしたような、そんな手応えが感じられ、
感無量で胸がいっぱいになりながら太鼓を叩かせてもらった。
(大西匡哉JIWEブログより)





ケニア旅 儀式3日目ご先祖供養
 (photo by Shinji Kobayashi)

素晴らしい歌声のゲレザ長老がこんな事を言った
「ンゴマにムエンガ。ンゴマは一つになるためにするのだ。」
それこそがンゴマの、センゲーニャの神髄だと思った。
祈りを込めて屠殺したヤギは、塩を使わずに煮込まれ、その場で皆で分けていただいた。
(大西匡哉JIWEブログより)
塩を使うとお祓いになるのでご先祖様が帰ってしまうからだそうだ







ケニア旅 儀式3日目ご先祖供養
 (photo by Shinji Kobayashi)

センゲーニャが終わってマテラ長老のお話を聞いていたら、ある女性に唄が降りてきた

それを聞いたとたん意味は全然わからなかったけど涙が滝のように流れた
初日に夢で聞いた唄にとても似ていたような気がした。
あとで匡哉に唄の意味を聞いたら



ケニア旅 儀式3日目ご先祖供養
 (photo by Shinji Kobayashi)

「神様に祈ろう センゲーニャと共に 
 マテラのセンゲーニャをヤラビの神へ
 日本は遥か遠い 山を越え谷を超えて
 センゲーニャは山を越え谷を超え 遥か日本まで」

センゲーニャは形を変えて進化していく。きっとこの歌も歌い継がれるだろう
と、早川千晶さんが言った。






ケニア旅 儀式3日目ご先祖供養
 (photo by Shinji Kobayashi)

そしたら、今度は日本の祈りの唄を歌ってくださいと言われたので、
ダガ村の森と沖縄の海を思い、水でみんな繋がってると想いを込めて
メグルタイコノミズを祈りを込めて唄いました。

東に夢の昇るとき 西では夢を生んでいる 
海は全てにつながって 大きな家族をつくってる
海を育む緑の森は 命の水を生むところ
命の水のあるところ 全ての命の源なりて
森と海を結ぶもの 貝の道 神の道
貝の中に秘めたるは 太古の夢とその記憶
幾千万憶無数の命 懐かしい未来の形
南に北に東に西に 四方に廻る虹の夢




ケニア旅 儀式3日目ご先祖供養
 (photo by Shinji Kobayashi)

マテラ長老は、日本語の意味もわからないはずなのに、
「みんなすべては繋がっていると歌ってくれました。ありがとう」
と言ったので驚きました。
最後にみんなでお祈りをして、ご先祖さまにご挨拶して、この丘を後にしました。



ケニア旅 儀式3日目ご先祖供養
 (photo by Shinji Kobayashi)





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