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2013年07月26日

来日メンバー日本報告会~!

早川千晶さんよりケニアから報告がきました~。


昨日はマゴソOBOGたちのうち、来日メンバー(ドリス、ザブロン、オドンゴ)の同級生チームとのミーティングでした。
このメンバーは全員、昨年高校を卒業してからあと今年1月からマゴソスクールで働いています。
昨日のミーティングは主に来日メンバーからの日本の旅の報告、ケニアに残っていたメンバーからのマゴソ近況報告、
今後の課題や夢などについて語り合いました。とっても盛り上がりました!


来日メンバー日本報告会~!

写真後列、左から: オギラ教頭先生、ナオミ、トニー、バイオレット、リリアン、ドリス、アギー、ダン校長先生
写真前列、左から: オドンゴ、ザブロン、スティーブン

みんなたくさん夢があります。大学や専門学校に進学したい夢もみんな持っているけれども、
いまはお金がないので、マゴソで働きながら貯金をしてチャンスを狙っています。

スティーブンとナオミはKCSEで一番成績が良かったので、国立大学に入学できることになりました。
だけど学費をどうするかが問題です。まだその手立てができていないのですぐに入学できるかどうかわかりません。
希望を出している学部は、教育、環境、農業だそうです。いま国による選抜の結果を待っているところです。
(ケニアでは国立大学のレギュラーの学生は自分で好きな学部を選ぶのではなく、国が選別をします。)
トニーは音楽学校に入りたいということで、応募したそうですが、これも学費の手立てがどうなるかわからないので、
すぐ入れるかどうかはわかりません。

でもみんな、マゴソでの仕事を楽しんでいます。幼稚園と小学校の授業を受け持ち、
給食の手伝いやクラブ活動の指導もしています。トニーが音楽担当、ザブロンがアートです。
マゴソファミリーの小さな子どもたち、特に病気の子どもたちの生活の世話もしています。(ドリスとアギーが担当)
この同級生の中で、ジョージはいち早く就職が決まり、6月から勤務しています。(なのでこの写真に写っていない。)
ジョージはモンバサロードの鉄工所に仕事が得られたそうです。本当によかったです。
ジョージもまだ進学の夢は捨てていないので、働きながらお金を貯め、進学のチャンスを狙うでしょう。



来日メンバー日本報告会~!

日本ツアー中のドリス、オドンゴ、ザブロン、オギラ先生


彼らの日本の感想や、みんなからの質問も面白かったです。マゴソスクール全体とまだ高校生のOBOGたちに日本の旅の報告会をやろうということになりました。私が日本で講演をしているみたいに、写真を使って日本のことを説明していくという形のプレゼンを準備するそうです(笑)。めちゃめちゃ面白そうです。とりあえず8月20日にやることを目指して準備をすることになりました。見に来たい人がいたら教えてください。(しかし会場はキベラスラム内マゴソスクールですが。)


来日メンバー日本報告会~!

また日本の旅をアレンジできるチャンスがあるといいなと思っています。彼らはほんとに打てば響く、日本の旅で学んだことや吸収したことをすぐに生かしていこうとしています。これからも息の長い交流を日本の皆さんとつなげていけるといいなと願っています。


簡単にですが、日本のいいところ、こんなこと言っていました!

来日メンバー日本報告会~!

オドンゴ
*トイレが美しすぎて驚いた。シートが暖かい、立ち上がったら勝手に流れるトイレ、おしりまで洗ってくれるトイレがあった(笑)。(→みんな驚愕の声を上げる。)したくなくても、何度でもトイレに入りたくなった。

*日本人は仕事に優劣をつけない人たちなのかと思った。そしてどんな仕事でも工夫してクリエイティブにやっているのがすごかった。そして和歌山県で無農薬の農業をしている人に田んぼや畑のことをたくさん教えてもらったことが一番良かった。その畑で育てた麦で焼いたパンがとても美味しかった。素晴らしいことをやっている人は、それを他の人にも教えようとしていた。それはケニアではないことだ。和歌山県の人も自分がやっている農業を日本全国の若い人たちに教えていた。



来日メンバー日本報告会~!
ザブロン
*一番驚いたのは釜ヶ崎。釜ヶ崎にホームレスの人たちがいっぱいいるのにビックリした。でもそこは物価がとても安く、困っている人たちのためにいろいろな活動をしている人たちがたくさんいた。僕は釜ヶ崎でとてもくつろいで、とても好きになった。

*障がい者のアートのすごさに驚いた。そして老人ホームでもみんながアートをしていた。認知症のご老人も素晴らしいアートをしていた。
それを助けている仕事をしている人たちが素晴らしかった。日本ではどんな仕事でもそこに喜びや情熱を持って働いている人がたくさんいて、得られる収入よりもその仕事に対しての情熱を大事にしている人たちがたくさんいた。それはケニアではないこと。素晴らしいと思った。


来日メンバー日本報告会~!

ドリス
*山を通り抜けたり海を走り抜けたりする道路がある!(トンネルや橋のこと。)あまりのことに信じられなかった。
でも、それを作るためにどれだけの努力と働きがそこにあったかということがよくわかった。

*日本は一人一人の人間の価値を認めて尊重している国。障がい者や子どもにも人権がある。



来日メンバー日本報告会~!

オギラ先生
*日本には選択の自由があるということが素晴らしいと思った。ケニアにはそれがない。例えばキベラでは子どもたちは大きな夢を語るけど、大きくなっていくにつれてその夢が絶対にかなえられない現実を知っていく。ケニアでも人生の選択の自由が生まれるようにしたい。

*日本各地で、ここはもとスラムだったという場所(被差別部落だった場所)を訪問させてもらい、その歴史を説明してもらって感銘を受けた。人々の努力で変えていったということに勇気をもらった。

*日本には自然災害があり、戦争も経験した。人々は困難な状況下でも努力で復興・発展してきたことを知った。ケニアにはそんな大きく破壊されるような自然災害はない。それならばケニアは本当はもっとすべてを有効に使えば、もっと発展できるはずだと思った。みんなそれぞれ自分ができることを考えていかねばならない


来日メンバー日本報告会~!


*日本の最も素晴らしいところは人間が平等だということ。人は等しく価値が認められていて、相手がたとえ子どもであっても、その意志をくみとろうとしていた。その平等意識が日本が発展できた鍵ではないか。それがケニアに必要なこと。そして日本人はチームワークで働き、自分勝手ではない。礼儀正しく、清潔さを最も重要に考えている。ケニアにはこれがない。でも私たちも変わっていきたい。マゴソをケニアの他の学校にはない、独特の教育方針とポリシーを持つ学校にしていきたい。(リリアン談)

他にももっともっとありましたが、長くなりましたので次の機会に書きます。
最後にダン校長先生がこう言っていました。
「日本でいいことを見たら、私たちの生活もそれに近づくために何ができるか考えることが大切です。
変化は、たったひとりの行動からはじまります。」(ダン先生談)


写真:アマニ・ヤ・アフリカより






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Posted by アマム at 22:33│Comments(0)マゴソOBOG
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